湯も・北たコラム
委員長湯本憲正と書記長北原隼人が書き込む湯も・北たコラム(旧「ノリ・スケだより」)
8月11日 9割定時退庁の実態は 人事課が夏の生活スタイル変革の中間報告
数字ではなく その裏にある実態が問題
7月13日から実施している「夏の生活スタイル変革(朝型勤務と定時退庁)」の中間実施報告が人事課から発表され、「定時退庁率9割」とのマスコミ報道がされました。
実施にあたって県職労を含む地公労共闘会議と当局の間で、?強制的に実施するものではないこと、?職場の実情により柔軟な実施判断を行う、?職員に丁寧な説明を行う 等を確認して実施合意しています。(写真は6月24日の実施にあたっての地公労交渉の様子と実施を知らせるポスター)
県職労では、人事課の中間報告とりまとめに並行して各職場に実態調査を実施しています。現在集計中ですが、実施前の職場討議においても大変多くの意見が寄せられています。その多くは実施にあたっての懸念の声でした。
人事課の中間報告は、実施人数や実施率等の数字のみが公表されていますが、数字に表れないことが重要です。県職労の実態調査では、現時点で強制的ではなかったとする意見が大多数ではありますが、なかには強制的であったとする意見や実施せざるを得ない意識に駆られてしまうといった意見があり、9割の定時退庁の報道(発表)も、数字の裏にある実態には様々な課題があることが報告されています。また、省エネに逆行していることや家庭内での生活のリズムが壊され家族観の摩擦が生じている、早朝時の財務会計システムの未稼働で不効率、退庁時間を知らずに来訪する県民への周知の問題など、当初懸念されていた意見が多く寄せられています。
そもそも、定時退庁が本制度によって9割となるということは、通常の勤務時間における定時退庁ではなぜ進まないのかという原点に立ち返った分析が必要であり、「9割」の本質を突き詰めていかなければなりません。県職労(地公労)では、職場実態をとりまとめて当局とも話し合いを実施していきます。
8月6日 被爆70周年原水爆禁止長野県大会開催
太田代表委員は、4年間原発の稼働がなくても過ぎ、また、福島第一原発事故の影響は未だ続き、10万人もの避難者がいるなかではたして原発の再稼働は必要なのかとの疑問を呈し、安倍政権が戦争法案による戦争への道を突き進み、原子力発電の再稼働へと進んでいることへの怒りを訴えました。また、“核と人類は共存できない”を運動の原点に取り組んでいる運動は、被爆70年を迎え、その実相の語り部が少なくなっています。戦争の悲惨さ、ヒロシマ、ナガサキの惨劇をいかに語り継ぎ、核の廃絶をめざした運動を若い世代に継承していくかが問われているとの課題を提起しました。
大会は、広島での黙祷に合わせて会場での黙祷をささげ、被爆者からの実相を直接聞くことは今回叶わなかったものの、被爆者の会から届いたメッセージが読み上げられ、映画「にんげんをかえせ」を全員で鑑賞しました。
7月30日 会長に塩川元書記長を選出 県職労OB会総会開催
県職労OB会は、県職労本部役員経験者によって構成され、OBの立場で県職労運動を支え、発展させていただくことを目的に1972年に創設されたものです。
総会後は、本年3月をもって退職されたOB会会員の激励会を開催しました。本年退職OBは7名(岩谷和則さん、園原勉さん、万場茂樹さん、戸井田専一さん、藤原尊雄さん、浅野一彦さん、そして今村光男さん)ですが、残念ながら出席は浅野さんのみでした。会ではOBの皆さんの近況報告や県職労運動の課題などを情報交換しました。
7月31日 上伊那支部定期大会開催
来賓には県職労本部を代表して委員長の湯本、当局から青木上伊那地方事務所長、労働側は北澤連合上伊那地協議長、下平自治労上伊那地区協議長そして労働金庫森下伊那支店長と田中駒ケ根支店長が出席いただき、それぞれから激励、連帯のあいさつを受けました。
有賀寛支部長(建設分会:4月から就任 写真中の左端)から、支部が運動の柱としてきた4つの運動の柱を支部組合員の皆さんに支えられ進めることができたこと、一層の運動の発展を期待することなどが述べられ、1年間の運動の総括と新年度方針を圧倒的多数で承認、可決しました。新執行部には石井信行支部長(地方事務所分会:商工観光課 写真右の左端)以下が選出されました。上伊那支部は前北原委員長をはじめ、過去、現在も本部役員を数多く輩出している支部です。今後とも地域労働運動を中心として一層運動が発展していくことを期待します。大会ご苦労さまでした。
7月29日 本庁支部定期大会開催
本庁支部は、長野県職員労働組合の前身である「県庁職員組合」として創設されて以降、大会開催回数が示す通り69年目を迎えます。戦後1946年9月14日の創設大会から県職労運動に常に中心にあり、県下11支部(書記支部を入れて12支部)のうち本庁支部のみ「支部長」ではなく「執行委員長」としていることにその伝統と組織の意味的な意味合いを感じます(組織改正により現在は一部執行委員長としている支部もあります:以上は大会での県職労委員長湯本があいさつで述べた趣旨を記載)。
大会では、代議員、役員等約80人の参加のもと、永野雄三委員長(文化財・生涯学習課:4月異動)と高野寿一委員長代行(写真左 交通政策課:永野委員長異動により就任)を中心に取り組まれた活動の総括と新年度の運動方針を決定しました。
新年度は、笠原紀之執行委員長(写真右 環境分会資源循環推進課)以下が選任され、新たな支部運動のスタートを切ります。超勤縮減等多くの課題を抱えるなか、約1,300人を抱える本庁支部の組織機能の維持と運動の活性化が課題といえますが、引き続き運動の中心的存在として意識できる活動を県職労本部も共に考えていきたいと思います。旧役員の皆様大変ご苦労様でした。そして新役員の皆様ともに頑張りましょう。